科学“入門”教育としての仮説実験授業(改訂)
現代の科学教育研究では,授業前後の概念評価テストの結果に基づき,授業の効果を測定する方法が主流となっている。 仮説実験授業も,初期の授業書開発では,授業前後での評価テストにより伝統的な授業との比較を行って授業結果を検...
現代の科学教育研究では,授業前後の概念評価テストの結果に基づき,授業の効果を測定する方法が主流となっている。 仮説実験授業も,初期の授業書開発では,授業前後での評価テストにより伝統的な授業との比較を行って授業結果を検...
前回や前々回のエントリーで述べたように,現在の科学教育研究では,概念研究ベースの研究をもとに,仮説実験授業と同様の予想-実験といったプロセスを踏む教育法が主流になっている。 概念調査ベースの教育研究では,授業前後に〈...
板倉聖宣の仮説実験授業提唱には,様々な理論的・思想的背景があるが,そのひとつに, 1950年代に行った概念調査の研究がある。 板倉は,上川,久保らと「科学史上見られる概念上の誤りが科学教育における学生たちの誤りにもみ...
日本の理科教育での流行 60年ほど前に仮説実験授業が提唱された当時(1960年代),「学習前の白紙状態の子どもたちに予想を立てさせるなんて無謀だ。たんなるあてずっぽうになってしまうだけだ」という批判が教育学者たちから出...
このたび,仮説実験授業研究会の舟橋春彦さん,小林眞理子さんらの尽力により,板倉聖宣先生の仮説実験授業に関する初期論文の英訳本が京都大学学術出版会およびTrans pacific pressの共同出版として刊行された。