『書庫を建てる』

 松原隆一郎,堀部安嗣著『書庫を建てる』(新潮社 2014)を読んだ。私も,定年後には研究室と自宅にあふれる本を置くための書庫を作りたいと思っている。

 自宅の1,2室を本の重みに耐えるように改築するか,いちから建て直すか。そんなことを考えていて,書名に惹かれて読み始めた。

 8坪という小さな土地でも1万冊もの本が置ける立派な書庫が建造できるということに驚いた。自分のこだわりを建築家に依頼して作るこのような家造りもあるのだと思った。一つの建築物を建てるのに,著者がどのようなこだわりをもって,それをもとに建築家がどのように具体化していくのか。興味深く読んだ。

 自分も数年後に,どのような書庫を作ろうか。夢が広がった。