コーヒー実験のナゾ?(その4)

cocoa
私たちは,近くのコンビニに行って,お湯や水に溶かす(溶かせる)ものを,いろいろと買ってきました。

まず,ココアで実験です。

お湯を注いで,スプーンで底をたたき続けます。コツコツ………

「変化している!!」

やはり音程は〈くぐもったような低い音〉から〈すんだ高い音〉に変化していきます。コーヒーの時とほぼ同じです。次にクリーミングパウダーで実験してみると,こちらもやはり同じように変化していきます。続いて粉末の紅茶でも実験したところ,結果は同じです。

tea
それなら,紅茶のティーバッグならどうでしょうか。ティーバッグの場合は,溶けるというより,「しみ出す」という感じです。でもこれだって,厳密には「紅茶の葉の成分が溶け出す」わけですから,音程は変化しても良さそうにも思えます。しかし,粉末が溶けるのとは様子がずいぶんと違いますから,変化しそうもないという気もします。

どちらの予想も正しそうに思える私たちは,さっそくティーバッグを入れたカップに慎重にお湯を注いで,実験してみました。耳を傾けていると,最初から澄んだ音が響いてきて,音程は変化しません。何度やっても同じです。あきらかにコーヒーやココアの時とは違います。ということは,音程が変化するのは,粉末のものを溶かしたときなのでしょうか。

しかし,これだけで「粉末のものはすべて音程は変化する」と結論してもいいのでしょうか。たとえば砂糖はどうでしょう。コーヒーやココアといったものは,人工的にいろいろな加工がされていて,添加物もいろいろと加えられていそうです。しかし,砂糖は,よけいなものは加えられていません。それに砂糖はあっという間に溶けてしまって,溶ける最中に音程が変化するなんていうことが起こりそうにも思えません。とはいえ,今までの経過から,「粉末状のものならなんでも溶けるときに音程が変化する」ということがありそうにも思えます。どちらが正しいのでしょうか。

(つづく)