文化祭でトリックアート(4)鏡の部屋

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今回の文化祭の出し物は,最初からトリックアートというコンセプトではなかった。たまたま私が「斜めの部屋」を札幌で体験して面白かったことと,没になったお化け屋敷企画の中で,生首ボックスを提案していたことで,この2つの製作が決まったわけである。そうなると,「他にもトリックアート的なもので,高校生にも作れそうなものはないか」と考えるようになった。

resize0351 数年前に高尾山の麓にあるトリックアート美術館で購入した本や,ネット検索で調べたところ,「エイムズの部屋」が面白そうだと思った。検索すると,文化祭でやったという報告もあった。これを真似して作ってみようかと思ったが,このエイムズの部屋も床を斜めにしなければならず,結構大掛かりなものになりそうであった。〈斜めの部屋〉だけでも大変だったので,これはやめることにした。

トリックアート博物館の本をもう一度読み返してよさそうだと思ったのが,「鏡の部屋」である。面対称の部屋を2つつくって,窓をつくると,まるで鏡があるように錯覚してしまう。これも,上記の〈エイムズの部屋の報告があったブログ〉に文化祭でやった写真があった(鏡の部屋もできたんだ(トリックアート):ほっと野鳥不定期更新)。これを参考にしながら,作ってみた。

できあがってみると,思いのほか不思議で,一人で入ると,「鏡があるのに自分が写らない」と錯覚する。また,誰かとペアで向き合って写真を撮ると不思議な写真ができあがる。これは文化祭直前の数日前から本格的に製作にとりかかり,2,3日で完成させたものだが,あわてて作ったものにしては,なかなかのできだった。