文化祭でトリックアート(3)生首Box

最初,生徒さんたちは「お化け屋敷をやりたい」と言っていたので,その際に鏡のマジックを使ったこの出し物をまず提案した。胴体がなくて生首だけに見えるこの出し物は,お化け屋敷にぴったりである。IMG_1174

実際,何年か前に別の学校で担任した時の文化祭お化け屋敷では,これを作った研究会の友人に借りて展示したが,大変好評だった。そのことを生徒たちにいうと,「自分たちで作ってみたい」ということなので,今回は作ってみることにした。お化け屋敷は結局生徒会の校内審査(お化け屋敷は2団体までという規定がある)に落ちたわけだが,この企画はそのまま生き残った。

作り方と構造は,貝田明さん,松田純典さんが雑誌『たのしい授業』(仮説社)2005年9月号に書いた記事をもとにした。

この生首ボックスを作るにあたって一番問題なのは,大きな鏡の入手である。聞くところによると,アクリル製の鏡は安いが歪みが大きくネタバレしやすいとのことであった。

しかし,大きなガラスは何万円もしてこのためだけに購入するには高すぎる。ネットで検索したら,アクリルミラーの,たしか30×60cmくらいのサイズのが1480円で売っていた(今手元にないので正確なサイズは不明。購入したwebページも消滅していた(>_<))。安いのでダメ元で購入してみたら,これが歪みも少なく,とてもいい鏡だった。それを4枚使用して,写真のように配置してみたら,結構いい。

本当は,60×60くらいのサイズの鏡2枚で作成できれば,縦の柱を3本にできて,三脚テーブルっぽくてさらにいいのだが,それくらいのサイズのアクリル鏡は入手が難しく,アクリルといえども結構高くなってしまう。

女子生徒2人と男子生徒1人が中心となって工作していたが,見た目はか弱くておとなしい女子生徒が意外にたくましくて,男子生徒よりずっとノコを引くのがうまくて笑えた。

とっても良く出来ていて,来客者はみんなびっくりしてくれた。