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たのしい科学の伝統に立ち返る

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スライムの除染(スライム事件その3)

      2017/11/24



 お気に入りのトラックボール(写真:ロジテックCT-100)は,もう廃盤になっていて入手できないらしい。ネットで調べたら根強いファンがいるらしく,中古品にはプレミアがついていた。あきらめきれず,汚染されたボールを洗剤や有機溶媒で,何回も洗ったが,いくら洗ってもスッキリしない。 

 なにかいいものはないかと考えて,ふと,「シールはがしが使えるのでは?」と思いついた。シールはがしも主成分はたぶんアセトンやキシレンなどの有機溶媒が使われていると思う。しかし以前,アセトンなどでは落ちないようなシールの跡がキレイに除去できて,びっくりしたことがある。なにか特別な企業秘密があるのではないか。

 そこで,ホームセンターにシールはがしを買いに行った。いろいろな種類があったが,なかでも「人と地球に優しい」と銘打っているものを買ってきた。有機溶媒ではなく,オレンジオイルやミネラルオイルを主成分としている。これなら,プラスチックを溶かしたり,シンナーくさくならないのではないかと思った(写真)。

 おそるおそるトラックボールの球にふきつけてみると,なんと,ベタベタが一掃された。ちょっと油っぽくなった感じがするが,吹き付けた後,洗剤で洗い流すとそれも洗い落とせた。これのおかげで,気になるベタベタ汚染ともおさらばすることが出来た。お気に入りのトラックボールが再び使えるようになってとてもうれしい。

 それにしても,あのスライムはいったいなんだったのだろうか。

 ああいったジャンクおもちゃ類は,それ用にわざわざ材料を作るのではなく,何かを流用しているのだと思う。だとしたら,あのベタベタ具合からして,何か建築用の接着剤のようなものを着色して流用していたではないだろうか。

 粘性の高い接着剤を容器に密閉していたので接着剤が乾かずどろどろ状態を保っていたのが,容器が壊れて外気に触れ猛威を振るったのではないか。そうだとしたら,私は強力接着剤を両手にべったりつけたということだったのか…。

 以上はあくまでも推測だが,結構当たっているような気がする。いずれにしても,「未知の液体にむやみに触ってはいけない」と痛感した事件だった。おもちゃやものづくりのスライムから連想して,つい油断してしまった。とっても反省させられた。

 あと,今使っているトラックボールがとても貴重なものだということがわかった。大事に使っていきたい。

(スライム事件,おしまい)

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 - エッセイ, 未分類

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