北米旅行記(21)中国の実験デモショー–学会5日目 (2012/7/31)

この日の夜9時からは,中国からの実験デモショーがあるという。会場は大学街のヒルトンホテル内である。こんな夜中までプログラムが目白押しなのは,まるで日本の仮説実験授業研究会を彷彿とさせる。全部フルに出席したら身体をこわしそうである。私たちも昼間観光したりしてサボっていたが,きっと多くの人が同じように自分が関心のあるセッションだけ出て,あとは観光したり,仲間とつるんでどこかでディスカッションしていたりするんじゃないだろうか。
時間ぎりぎりにつくと,すでに会場は満席状態である。一番後ろ端の席に着いたら,目の前に立ってビデオを撮影している人がいて,まったく前が見えない。真ん中の後ろの方に席が空いていたので,そちらに移動した。resize0137
しばらくしたら,その人も撮影ポイントを真ん中に移してわれわれの真ん前で撮影し始めた。前が見えづらいことこの上ない。写真で分かるように,まったく後方を配慮していない。迷惑であった。

発表そのものは,共振振り子とか,ジャイロとか,見たことがある実験ばかりであったのがいささか残念であった。ひとつだけ,ミニ蒸気機関のようなものは,見たことがなかったが,私はそれをどう物理教育に役立つのか,いまひとつわからなかった。
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日本でも人の目を引く科学実験を単発的にみせる「おもしろ科学実験ショー」のようなものがはやっているが,科学認識にせまらないで,単に派手な実験を見せるだけではたんなるこけおどしに終わってしまって,科学の本質的なたのしさは伝わらないと私は思う。